「風の強い日」

木々がめちゃくちゃダンスを踊るくらい
風の強い日
隣の隣に住む大男のシーツが
私の庭に飛んできた
 
青い小花柄のシーツ
と思ったら
シーツではなくて
大きなかっぽう着だった
 
シーツだと思ってしまうくらいに大きい
私はフローリングに広げて
私のシーツと比べてみたり
腕を通してみては
ひたすらその大きさにびっくりした
 
その後隣の隣へ行って
大男にかっぽう着を返した
少し話しをすると
このかっぽう着は
大男のお母さんが使っていたもので
こっちへ出てくるときに
お母さんからもらったのだという
大男はしきりに
ありがとうございますと
うれしそうに言った
 
家に帰る短い道すがら
大男と大男のお母さんのことを考えて
私もお母さんが恋しくなって
びゅうびゅういう風に向けて
おかぁさぁぁん
と言った
 
風は少し弱まって
またすぐにびゅうびゅういった


(c)Mari Awaya
私家版詩集「あの星から見える、うちの明かり」より
*はじめて書いた詩は、「隣の隣の大男」と言う詩でした。
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詩人。物語も書いてます。
東京を中心に活動しています。詩集に「ぼくはぼっちです」、アンソロジーの詩集にも多数詩が載る。Twitter→@AwayaMari
Instagram→awa_mari39

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