「こぼれる」

なんでこんなところで

悲しくもなく

悔しくもなく

コップがただ

いっぱいになったみたいに

みたいなものが

ぽらん、と

こぼれるように

涙が出るんだろう

 

特に好きでもない

歌を聞きながら

ちょっときれいな

夕焼けの中にいて

確かに

愛を感じながら

 

 

(c) Mari Awaya 2017

「夢ぽけっと2017春号」より

 

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「神様の用意したリュック」

それには

言葉がたくさんつまっていて

その人に一生のうち必要な

言葉たちが入っている

 

ふとした時に

人生の重要な局面で

神様は誰かに

その言葉たちを言わせる

 

そのリュックに

もうひとつだけ

入っているものがあって

それは

なのだけど

家族でも

恋人でも

夫や妻でも

自然でも人類でも

愛することが出来る

これはリュックに入っていながら

どんどん出て来る

不思議なもの

 

忘れてはならないのは

自分を愛することも

出来ると言うこと

 

(c) Mari Awaya 2017

秋美29号より

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「そっと」

眠れない日々に
疲れて流れ着いた浜辺で
あたたかく
そっと
抱きしめてくれたのは
優しい声の歌だった
 
歌声が体中に染み入って
気がついたら
私は
しずかに
助けられていた
 
世界中の誰にも
知られないまま


(c) Mari Awaya 2016
「夢ぽけっと2016夏号」より
テーマ「クスリ」
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「聞こえない言葉」

木漏れ日が なにか
文字のような役割をしていたり
風に揺れる葉の動きで
話しをしていたりすることが
あるかもしれない
 
わたしたちがしらないだけで
白亜紀のころから




(c) Mari Awaya
「夢ぽけっと」より

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「うちゅうのおふろ」

ひどくつかれた
ふかくきずついた
たましいたちも
うちゅうで
おふろにはいれれば
いいね
 
あったかくて
きれいなおふろ
あがったら
ふかふかのタオルで
ふいてあげる
それから
つめたいものでも
ぐびぐびっとのんでさ
 
そしてすこし
おもえればいいね
またうまれてみようかな
あのあおいほしに
うまれかわってみようかな
って
すこしだけでも
いいよ
なんかいもおふろにはいれば
きっとまた
うまれてみたく
なるよね

(c) Mari Awaya
「秋美」vol.28より

 
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詩人。物語も書いてます。
東京を中心に活動しています。詩集に「ぼくはぼっちです」、アンソロジーの詩集にも多数詩が載る。Twitter→@AwayaMari
Instagram→awa_mari39

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